蛍光試薬・励起波長 蛍光波長 光源 フィルターワーク 一覧表 | ||||
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お問い合わせの多い試薬の一覧表です。「分光特性・解説」から、蛍光励起分光特性表と、フィルターワークのガイドラインの解説へジャンプします。
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注: バックグラウンドをカットするロングカットフィルターが必要な場合が有ります。→ < ◎ * > | |||||
■ AlexaFluor532® |
★ ポインタをこの表に移動すると、LEDとフィルターの波長が表示されます |
蛍光顕微鏡や細胞生物学における細胞等の組織のラベルとして使用される。蛍光基に直結したスルホン酸基を有することが特徴、特にローダミンの誘導体は明るく、光安定性が高い試薬。
励起波長と蛍光波長が近く、分離が簡単ではありません。青緑505nmLEDとSC-56の組み合わせが有効ですが、透過光源の場合、バックグラウンドを完全除去には、長波長側のすそ野をカットできるフィルターが必要です。 |
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■ Cy3® | ||||||||||||||||||||||
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免疫細胞化学の用途に加えて、RNAの所在などの研究のため核酸を標識するために使用されるシアニン型の蛍光標識試薬。
AlexzFlouor532と同じように、励起波長と蛍光波長が近く、分離が難しい。青緑505nmLEDとSC-56の組み合わせが有効。透過光源の場合、バックグラウンドを完全になくすために、長波長側のすそ野をカットできるフィルターが必要です。 |
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■ DsRed-Express2® | ||||||||||||||||||||||
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毒性の少ないバクテリアル発現ベクター。
励起と蛍光のピーク波長は近いが、波長に幅が有り、分離しやすい。青・青緑・緑とも励起でき、分離も赤色フィルターも有効と思われる。 |
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■ Ethidium Bromide (エチジウム・ブロマイド) | ||||||||||||||||||||||
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ゲル中の核酸バンドを染色する、従来からもっとも多用させている蛍光試薬。 試薬に毒性が有るため、、取り扱いに注意が必要。
励起のピークは300nmの他に、518nmにも有り、505nmや530nmのLEDで励起が可能です。但し、効率は低いので、強力な光源と、バックグラウンドを除去する高性能なフィルターが必要になります。
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■ FITC | ||||||||||||||||||||||
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顕微鏡観察に用いられる蛍光色素の一種。法医学や血清学における血痕の探索、色素追跡用途などに広く利用される。
励起波長は、490nmで、505nmのLEDで励起が可能ですが、蛍光波長が近いので、分離が簡単ではありません。バックグラウンドを除去する高性能フィルターが必要になりそうです。 |
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■ Flamingo® | ||||||||||||||||||||||
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高感度、低価格でランニングコストを抑えられ、簡便なプロトコールで、タンパク質の検出が可能です。定量性が高くます。質量分析によるタンパク質の同定が可能。UV励起も可能。
励起波長は512nmで、505nmのLEDが効率的に励起できます。蛍光波長が近いので、バックグラウンド除去付き光源を使用するか、ハイパワー青色LEDを使用し、SC52(別売品)を使う方法もあります。 |
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■ Gel Green® | ||||||||||||||||||||||
★ ポインタをこの表に移動すると、LEDとフィルターの波長が表示されます |
ゲル中の核酸バンドを染色する製品を開発。従来品のエチジウムブロミド(EtBr)と比べて環境にやさしく安全性にも優れ、常温保存が可能であるなど操作性においても優れて。プレステイン染色・ポストステイン染色双方とも可能。特にエチブロで検出できない低分子量の核酸バンドも、検出することができる。
FITCとほぼ同じような波長特性の試薬です。光源波長とフィルターワークもほぼ同じと考えられる。 |
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■ Gel Red® | ||||||||||||||||||||||
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ゲル中の核酸バンドを染色する製品を開発。従来品のエチジウムブロミド(EtBr)と比べて環境にやさしく安全性にも優れ、常温保存が可能であるなど操作性においても優れて。プレステイン染色・ポストステイン染色双方とも可能。特にエチブロで検出できない低分子量の核酸バンドも、検出することができる。
前述のエチブロ(Ethidium Bromide)と非常に似た特性です。 エチブロよりは、520nm辺りでエチブロより高い吸収が認められますので、LED光源がより有効です。 |
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■ GFP / EGFP | ||||||||||||||||||||||
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GFPはリアルタイム、かつ、細胞破壊の必要がなく出でき、他のタンパク質との融合タンパク質としても機能を発揮する(GFPタグ)。特に細胞内のシグナル伝達などに関与するタンパク質の細胞内局在を明らかにするツールとして、広く使用される。
励起と蛍光波長のピークが非常に近いが、励起波長が短波長側に多少広がっている為、青色LEDがもっとも有効と考えられます。 |
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■ mCherry® | ||||||||||||||||||||||
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サンゴ(Discosoma sp.)由来のRFP(DsRed)を改変した赤色蛍光タンパク質です。目的タンパク質との融合発現やプロモーター活性のモニタリング、バクテリアでの発現などに利用可能、蛍光を発するまでの時間が速く,安定で退色しにくいという特性があります。
励起波長のピークは蛍光にに近いが、短波長側にも広がりが有るので、青緑LEDや緑色LEDが有効。緑色LEDで励起し、赤色フィルターで分離するのが効果的。 |
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■ mCitrine® | ||||||||||||||||||
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mCitrineはエンプティーベクターで、LICクローニングプロトコルで遺伝子に挿入することができる。 こまた、単一発現ベクターとして使用することができ、他のベッターとも互換性があり、汎用性が高い。
励起波長は510nmで、505nmのLEDが効率的に励起できます。蛍光波長が近いので、バックグラウンド除去付き光源を使用するか、ハイパワー青色LEDを使用し、SC52(別売品)を使う方法もあります。 |
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■ 蛍光試薬 Midori Green Advance® | ||||||||||||||||||
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先染め法に理想的な核酸染色試薬。低いバックグラウンドと高いS/N比。EtBrに替わる安全なDNA蛍光試薬です。
青色LED(470nm)で比較的容易に励起可能で、蛍光のピーク波長も差が有るため、蛍光の分離が容易な試薬と言えます。オプションのSC52を使う方法もあります(バックグラウンドの可能性有り) |
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■ SYBR Gold® | ||||||||||||||||||
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青色や青緑色LEDで比較的容易に励起可能で、蛍光のピーク波長も差が有るため、蛍光の分離が容易な試薬と言えます。 |
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■ SYBR Green® | ||||||||||||||||||
★ ポインタをこの表に移動すると、LEDとフィルターの波長が表示されます |
分子生物学で核酸の染色に用いられる非対称のシアニン系色素。二重らせんを組んでいるDNAと特異的に結合する。発癌性のエチブロ代替物質とすることができる。但し、DNA結合能があるので無害というわけではない。
励起波長は、SYBR Goldに近い励起波長ですが、蛍光波長が近い為、少し分離が難しくなります。 |
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■ SYPRO Orange® | ||||||||||||||||||
★ ポインタを表の上に移動すると、LEDとフィルターの分光特性が表示されます。 |
この試薬はタンパク質の種類による蛍光強度の差があまりなく、長時間安定した発色を示すので取扱いが容易です。染色後のゲル洗浄操作もバックグラウンドが低いため短時間で処理でき、ゲル電気泳動に適した蛍光法です。染色後ウェスダンプロッティンクし、免疫試薬による検出も可能となります。
励起波長のすそ野が広く、青色LEDも青緑LEDもほぼ全て有効に吸収されます。蛍光波長にも差が有るため、蛍光の分離が比較的容易と考えられます。 |
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■ SYPRO Red® | ||||||||||||||||||
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蛍光顕微鏡や細胞生物学における細胞等の組織のラベルとして使用される。蛍光基に直結したスルホン酸基を有することが特徴、特にローダミンの誘導体は明るく、光安定性が高い試薬。
やはり励起波長のすそ野が広い試薬で、青緑と緑色LEDが励起に有効です。SC-56もSC-60も蛍光の大部分を透過できるので、分離もし易いと思われます。 |
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■ SYPRO Ruby® | ||||||||||||||||||
★ ポインタをこの表に移動すると、LEDとフィルターの波長が表示されます |
蛍光顕微鏡や細胞生物学における細胞等の組織のラベルとして使用される。蛍光基に直結したスルホン酸基を有することが特徴、特にローダミンの誘導体は明るく、光安定性が高い試薬。
励起波長と蛍光波長のピークが離れていて、蛍光の分離が大変容易な試薬と言えます。青色LEDが最も効率がよく、青緑色も有効です。 |
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■ TagRFP | ||||||||||||||||||
★ ポインタをこの表に移動すると、LEDとフィルターの波長が表示されます |
イソギンチャクEntacmaea quadricolor由来のRFPタンパク質。これまでのモノマー型の赤色蛍光タンパク質で最も高い蛍光輝度を示します。TagRFPは哺乳類細胞で発現させた場合、トランスフェクションの10-12時間後に蛍光シグナル検出可能。
青緑と特に緑色LEDで励起効率が高い試薬です。緑色LEDの場合、蛍光波長が近い為、SC-56ではバックグラウンドが多くなりますが、蛍光の長波長側のすそ野が広いので、SC-60であれば分離することが出来そうです。 |
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■ tdTomato® | ||||||||||||||||||
★ ポインタをこの表に移動すると、LEDとフィルターの波長が表示されます |
tdTomatoはEGFPの2.5倍の蛍光強度、明るい赤色蛍光タンパク質で凝集性も低い。動物のイメージング解析に理想的、1 cmの深度まで蛍光が検出。また、N-、C-末端融合タンパク質の作製にも適している。
前述のTag RFPに近い波長特性の試薬です。 蛍光波長が近いのでバックグラウンドを避ける為、青緑LEDでは長波長カットフィルター付き光源を使用するか、緑色LEDの場合、SC-60で分離することが出来そうです。 |
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■ 蛍光試薬 YFP | ||||||||||||||||||
★ ポインタをこの表に移動すると、LEDとフィルターの波長が表示されます |
合成非エクオレア蛍光タンパク質。さまざまなPCRによって増幅や切除することができる蛍光タンパク質で、任意の発現ベクターにクローニングできる。これらのベクトルは発現ベクターまたはポジティブコントロールとしても使用でき、誘導性タンパク質のモニタリングも可能。
励起波長は512nmで、505nmのLEDが効率的に励起できます。蛍光波長が近いので、バックグラウンド除去付き光源を使用するか、ハイパワー青色LEDを使用し、SC52(別売品)を使う方法もあります。 |
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注: バックグラウンドをカットするロングカットフィルターが必要な場合が有ります。→ < ◎ * > |
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