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■ 両面貼りと片面貼り |
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● ARフィルムは出来るだけ、表裏両面に貼り付けてください。 |
ガラスなどの透明体の反射率は表面と裏面に同程度で、片面で4~5%、両面合計10%程です。 反射防止フィルムは、これを片面0.5%程度に抑えますので、両面に貼れば、1%(10分の1)にすることが出来ますが、片面のみだと、5.5%(約半分)残ります。
片面でも効果はありますが、出来るだけ両面に貼ってください。 |
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両面貼りで反射は10分の1 |
表面 |
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裏面 |
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合計 |
ARフィルム不使用 |
5.0% |
+ |
5.0% |
= |
10.0% |
片面に貼り付けた場合 |
0.5% |
+ |
5.0% |
= |
5.5% |
両面に貼り付けた場合 |
0.5% |
+ |
0.5% |
= |
1.0% |
ARフィルム片面/両面/無しの効果比較
絵の前に置いたガラスに窓の白いカーテンを映して比較
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①
②
③ |
左上は、表面にAGARフイルム、裏面にARフィルムを貼り付けています。窓のカーテンが見えません
左下は、表のみにAGARを貼り付けている
右半分は、表裏とも何も貼っていません。
カーテンが映り込み、ほとんど絵が見えません。 |
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● 液晶モニタやタブレットPC等は表面だけでOK |
光の反射は、ガラスと空気など、密度が大きく異なる境目で発生します。液晶モニターやモバイル等のように、裏面が接着剤等で充填されていて空間が無ければ、表面に貼るだけで十分な効果を発揮します。(注・機種により異なります)
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● 保温断熱用の2重ガラス・ペアガラスは効果が限定されます。 |
上記の理由から、すべての表面(2重の場合4面)にARフィルムを貼る必要が有ります。しかし、現実的には難しい場合が多いと思いますので、お勧めしていません。 |
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■ AGAR・防眩処理付ARフィルム |
AGARは、モバイルや液晶モニター用への使用を前提に開発されています。
多重積層による反射防止ARに加え、表面拡散処理がされ、ARで消しきれないハイライトを拡散します。表面拡散処理の為、観察する対象が10mm以上離れると霧がかかったようになりますので、ショーケースなどには向きませんが、液晶モニターや額縁のように、すぐ後ろに観察対象が有る場合は効果的です。裏面に空間が無ければ表面に貼るだけで効果を発揮します。
*ショップなどで販売されている廉価な反射防止フィルムは、多くの場合この防眩処理のみで、AR加工がされていません。
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スマートフォン
右半分にAGARを貼っています |
液晶モニター
中心部60%にAGARを貼っています |
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■ 屋外での使用に付いて |
ARフィルム、及びAR付きアクリル板は屋内で使用されることを想定して生産されており、屋外で使用すると風雨や特に紫外線等により、耐用期間に影響します。
実際には、店舗のショー・ウインドーなどの屋外でご使用されている例も少なくありませんが、屋外側は劣化しやすいため、張替えが必要になります。 |
* 日光の当たる時間など、ご使用の環境により大きな差がでますので、耐用期間の保証はできません。 |
** 2重ガラス・ペアガラスを使用しているショーウィンドウでは、効果が制限されるのでお勧めできません。 |